英語学習のコツ #1【短期記憶と長期記憶】
こんにちは!
英会話スクール教師のAzucaです◎
今回から私が生徒様にお伝えしている英語学習のコツを何編かに分けて少しずつお伝えしていきます。人間の能力を有効に利用した方法です。
「短期記憶」と「長期記憶」
記憶には大きく分けて「短期記憶」と「長期記憶」の2種類がありますよね。 ひとつずつ見ていきましょう。
□短期記憶 ... 一時的に覚えておく記憶
テスト前なんかに歴史や英単語を徹夜で暗記するという話をよく聞きますよね。あれがまさに短期記憶です。テストが終われば記憶も消えてしまう。そんな経験はありませんか?
「もったいない」と思うかもしれませんが、これも人間の脳に大切な機能です。一生ずっと普段の生活で使いもしない物まで全て覚えていては、頭がパンクして脳が上手く機能しなくなってしまいます。
短期記憶は放っておけばすぐ消えてしまいますが、毎日覚えようと意識していれば、情報を保つことができます。
□長期記憶 ... 知識として半永久的に持っている記憶
日本語の場合ですと漢字は忘れるものもありますが、なかなかの数を覚えていますよね。他にも、道のルートや自分の住所など、たくさんの情報を半永久的に脳が記憶しています。初恋の人の名前なんかも覚えてたりね。言語は、この長期記憶の分類に入ります。
ここまでは大概の方は知っているのではないかと思います。
では、長期記憶の中でも2つの分野に分けることができるのは知っていましたか?
ここからが重要です◎
「宣言的記憶」と「手続き的記憶」
長期記憶は「宣言的記憶」と「手続き的記憶」に分けることができます。名前は聞いたことないかもしれませんが、意味はすでに知っているはずです。
□宣言的記憶 ... 意識して操作できる知識・言葉で説明(宣言)できる
「言葉で説明できる」が特徴です。例えば、「お寿司って何?」と聞かれたら、「楕円の酢飯の上に切った生魚をのせた日本の食べ物だよ」と説明することができますよね。
その他にも、「去年の夏何したの?」と聞かれたら、「沖縄に行ったよ。透き通った海で泳いだり、観光地に行ったよ」と説明できますよね。
お寿司のような一般的な知識もありますし、沖縄の思い出のようなエピソードも宣言的記憶の仲間です。
言語に置き換えると、単語の意味や、文法を知っていることがあげられます。
□手続き的記憶 ... 無意識に行なっている行動・体が覚えている
身体の動かし方や楽器の弾き方、スポーツやタイピングなど体が反射的に動きますよね。これらが手続き的記憶です。頭を使ってしまっては意識していることになるので、無意識に体が覚えているものです。
例えば、自転車に乗るとき、「まずは足をペダルに置いて、次にサドルに乗って、バランスを取りながらもう片方の足をペダルに置いて漕ぎ始める」なんて頭で考えながら自転車に乗りませんよね(初めて乗る場合はもちろん違いますが)。
英語で考えると、リンゴを見たときに悩んで悩んで "apple" とは言いませんよね。きっとリンゴを見た瞬間反射的に出てくるはず。あとは、"How are you?" と英語の先生に聞かれたら、日本人ならば決まり文句のように "I'm fine, thank you." と言いますよね。それも反射的に返しています。
多言語を習得するときは、この「手続き的記憶」つまり最終的には自動化を目指しましょう。
では今日のインプットはここまで。
次回は「宣言的記憶」と「手続き的記憶」を上手く使って他言語を覚える方法をお伝えします。
お楽しみに ♪
Have a nice weekend!
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